在宅が「薬剤師の存在価値」について考えさせてくれた|薬局長が語るベンチャー薬局のビジョン。

2020.5.11

薬局長を務めるゆりさん。
創業メンバーの一人として、安定した環境を捨て自ら事業をおこす立場として0からのスタートを切ったゆりさん。
ひとりの薬剤師として、ベンチャー企業の役員としての顔に迫る。
聞き手:株式会社FanReC 濵田

-「薬に助けられた経験」を経て薬剤師の道を目指す

-もともと薬剤師を目指されたのはどんなきっかけからだったんですか?

高校生の時にバスケットボール部に所属をしていて、ある時に前十字靭帯断裂の怪我を負い、手術をすることになったんです。
それまでは、大きな怪我も病気もなく、薬を飲んだ記憶もほぼなかった。
手術をするのでもちろん全身麻酔もしましたし、術後に痛みがある時は坐薬の痛み止めを使ったりしていて。
するとあれだけ痛かった痛みがすぐに消えて、薬って不思議だなぁ、すごいなぁと思って興味を持ったのがきっかけでした。(笑)
薬ってすごいなぁって。
人生で初めて「薬に助けられた」経験から薬剤師を目指すようになったんですよ。

-「薬に助けられた」経験があったんですね。

<薬剤師を目指した理由>

・「薬に助けられた」経験から薬剤師を目指す。
・現場で感じた、患者様のためになる薬局を目指して起業。

-患者様の現状を見て考えた、薬剤師としての存在意義。

-株式会社hitotofromに参画しようと思われた理由を教えてください。

私がhitotofromに参画しようと思ったのは、患者様のために在宅(=訪問薬剤)が必要だと思っていたからです。
患者様のためにやりたい。その気持ちだけでした。

外来調剤は受け渡しだけのルーティン業務のようだったんですが、
在宅はひとりひとりの患者様の状況や背景に合わせて対応の仕方や薬の管理の仕方だったり、
様々なことをサービスとして提供して行かなくてはいけません。

薬をお渡しするだけでは終わらないのが在宅の難しさであり、やりがいになる。
これは外来調剤の現場だけでは見えないことが、在宅をやる中でだんだんと見えてきた結果感じたことです。

以前、患者様のご自宅に伺った時に薬の山があるのに気づきました。
今までもらわれていた薬の量が多くて、いつどの薬をどれくらいの量服用しないといけないかがわからず飲めていない。

もちろん外来調剤では薬剤師からの説明をお聞きされているとは思いますが…

そんな現状を見て、薬をお渡ししてからでも薬剤師のできることってたくさんあって、
薬を渡すことが薬剤師としてのゴールではないなと感じたんです。

患者様への最大限のサポートを私たち薬剤師が担う。
そんなサービスや環境を作りたいと思ったのがチャレンジしようと思った理由です。

-薬剤師が介在する価値を最大限高めていきたい

-「患者様への最大限のサポートを薬剤師が担う」
そのためにこだわっていらっしゃることはありますか?

患者様ひとりひとりが自分の家族だと思って接しようと心掛けています。
例えば、家に入る時の抵抗感を極力なくすために、マナーの勉強や話し方、声のトーンなどを意識的に変えたり。
少しの不安をも取り除いて、心を開いていただけるように心掛けています。

在宅を始めた時に、ある看護師さんに言われた言葉が今も心に残っていて。

「仮にその患者様が天涯孤独な方であっても、最後の最後まで味方でいたい。そんな接し方を心掛けている」
「患者様の現状だけではなく、見えない部分、例えば過去や生き方までをも背負う覚悟でいたい。」

このお話をお聞きした時に、どんな経験をしたらそんな言葉出るんだろうと思ったんですよね。
自分と比較した時に、自分の小ささを感じて。(笑)

-姿勢が変わられてから患者様との関係性にも変化があったんですか?

はい、大きく変わりました。
ご高齢の患者様が多いので、私たちは孫世代に映る。
娘さんや息子さんに相談するようなことをご相談される時も出てきました。
限りなく家族に近い存在になりたいと思っているので、そういう時は嬉しいですね。
認められたと言いますか、信頼していただいていることがひしひしと伝わってきます。

あくまでも薬剤師というのは医療従事者ではありますが、もっと距離が近い存在でありたい。

そのためには我々から患者様に対して、一歩踏み込んでいくこと。
それはどんな些細なことであってもいいんです。
それが結果的に信頼関係を作る大きな一歩となって、私たち薬剤師が介在する価値になると思っています。

<ゆりさんが目指す薬剤師像>

・薬をお渡しするだけでは終わらないのが在宅の難しさであり、やりがいである。
・患者様への最大限のサポートを担うのが薬剤師である。
・医療従事者と患者様という関係性ではなく、もっと距離が近い家族のような存在でありたい。
・患者様に対して、一歩踏み込んでいくことが薬剤師としての介在価値になる。

-患者様をトータルでサポートしたい。まんまる薬局が目指す姿勢とは?

-ボランチの存在について教えてください。
薬剤師の立場からボランチの存在とはどんなものですか?


たくさんありますね。
まずは、一人ではないという安心感です。

在宅をはじめて間もない頃は、正直とても不安でした。
どんな患者様かもわからないですし、他人の家に入るという恐怖がありまして…。

薬だけお渡しして、早く帰ろうと。
でも、これは結局先ほどお伝えしたように「薬を渡して終わり」になって在宅の意義がない。
そんな時に誰かがいてくれるだけで安心感が全然違います。

また、「自分とは違う視点を持った存在」という安心感もありますね。
部屋の綺麗さや前回までは患者様自身で出来ていたことが出来くなっていることなど生活での変化などなど。
体調や少しの変化で患者様に合った接し方や調剤方法などを患者様に合わせ常に変化させていかないといけないため、
自分だけの視点だけだとなかなか難しかったりします。

薬以外のことに気を配ってくれる存在は非常に大きいんですよね。

薬剤師とボランチとの二人三脚で患者様の薬に関すること以外のこともトータルでサポートする。
これがまんまる薬局の目指すところであり、大切にしている姿勢です。

<まんまる薬局が目指したいこと>

・ボランチとの二人三脚で患者様の薬に関すること以外のこともトータルでサポートしたい。

-番外編☆
ゆりさんってどんな人??教えて松岡さん!

松岡さん
自動車免許を持っていなくて、今まで総勢1000名くらいの患者様に訪問している薬剤師は全国にいないと思います。(笑)
その経験からだと思いますが、現場での判断がものすごく早いんです。
患者様の状態や課題など、早期にキャッチアップしてサポート体制や関わり方を変化させる部分が本当にすごいです。
限りなくミスが少ない。
そのため患者様からも絶大な信頼感を寄せられていて。
薬剤師のメンバーからも慕われていて大きな存在です!

株式会社hitotofrom まんまる薬局では薬剤師、ボランチなど幅広くメンバーの募集をしております!
会社見学もウェルカムですので、興味をお持ちいただいた方は”TwitterのDM”よりご連絡をいただければと思います☆